「子どもと一緒に山に行きたい。けど、泣いたら?トイレは?コースは安全?」
そんな不安を、滋賀の“家族で行きやすい山だけ”に絞って解消します。
結論から言うと、比叡山・伊吹山(ドライブウェイ)・金勝アルプス・蓬莱山・三上山の5座を選べば、
初心者のパパママでも“楽しい”と“安全”を両立できます。
我が家(とと・かか・みっこ・なっちゃん)の経験と、子連れ目線の失敗学を総動員。
所要時間・難易度・トイレ・寄り道まで実用情報をまとめました。週末の一本にどうぞ。
「滋賀 子連れ 登山」最初の一歩――不安と期待、そして我が家の失敗談


「今日はどの山?長くない?」
登山口の看板前で、みっこの第一声。パパの胸に刺さるひと言です。
子連れ登山で最初にぶつかる壁は、距離の体感差。
大人にとって“片道1時間”は準備運動レベルでも、子どもには“未知の長旅”。
しかもトイレ・おやつ・抱っこの三連コンボは、だいたい同時にやって来ます。

「今日はショートコースやし余裕余裕!」

「(その自信、どこから…?)トイレの場所だけは確認しといてね」

「おやつ、チョコとグミどっち?」

「(ベビーキャリアで夢の国へ…Zzz)」
昔、金勝アルプスで“ちょっと冒険寄り”の分岐を選び、時間オーバーでぐずり地獄。
あのとき学んだのは、「短めに組んで、余裕があれば足す」という鉄則です。
また、“登った感”と“ご褒美”は子どもの満足度に直結。
琵琶湖が見える絶景、ケーブル・ロープウェイ、山上の遊び場、下山後の温泉や甘いもの――
このご褒美設計を、はじめから行程に組み込みましょう。
子連れ登山の成功方程式=「短時間」×「景色or遊び」×「ご褒美」。
この記事の5座は、まさにこの方程式にフィット。滋賀ならではの琵琶湖ビューも強い味方です。
失敗しない「滋賀 子連れ 登山」の選び方――コース基準&5座の実践ガイド

まずはコース選定の基準を共有します。これさえ押さえれば大体ハッピー。
- 所要時間:幼児は合計90分以内、小学生は120〜180分目安。
- 高低差:登り一時間で+300m以内が安心ライン。
- 退避性:ロープウェイ・車道・エスケープ分岐の有無。
- トイレ・水:登山口・山上施設・途中の避難小屋の確認。
- “ワクワク”要素:絶景、岩、花、乗り物、山上遊具など。
下の表は、今回の5座を子連れ指標で比較したもの。印は目安です。
山名 | 子ども年齢目安 | 所要時間(家族ペース) | “ワクワク”要素 | トイレ | アクセスの楽さ |
---|---|---|---|---|---|
比叡山(延暦寺) | 幼児〜小学生 | 60–150分(ケーブル活用) | ケーブル・寺社・展望 | あり(山上・坂本) | ◎ |
伊吹山(DW) | 年少後半〜小学生 | 60–120分(8合目往復) | お花畑・高原・大展望 | あり(8合目) | ◎ |
金勝アルプス | 小1〜 | 180分~ | 奇岩・プチ岩場・沢 | 登山口付近 | ○ |
蓬莱山(びわ湖バレイ) | 幼児〜小学生 | 60–120分(RW+山頂散策) | ロープウェイ・テラス・遊具 | あり(山上) | ◎ |
三上山(近江富士) | 年長〜小学生 | 90分~150分 | 低山の達成感・展望 | 登山口付近 | ○ |
※DW=ドライブウェイ、RW=ロープウェイ。
それでは、実践ガイドへ。各山は「特徴/標準行程/子連れポイント/注意点/ご褒美」で整理します。
比叡山(延暦寺エリア)|ケーブルで楽々+歴史と景色で飽きない

坂本ケーブルで日本最長級のケーブルカー旅。山上は延暦寺の伽藍が点在し、“歩いて探検”が楽しめます。
登山というよりも山上ハイキング+文化体験。幼児も乗り物効果でゴキゲン。
標準行程(例)
坂本ケーブル → 延暦寺東塔エリア周遊(写真・御朱印) → 休憩所でおやつ → ケーブル下山。
合計60〜120分。歩き足りない小学生は徒歩下山を追加するのも◎。
- ベビーカー不可(段差多め)。抱っこ紐 or 軽量バギー+畳んで移動が現実的。
- トイレと売店が山上にあり安心。御朱印帳デビューも思い出に。
注意点
寺社では走らない・触らないのルールを事前共有。ケーブルの運行時間も要チェック。
ご褒美
下山後は坂本の里坊カフェ、甘味やお蕎麦で〆。
伊吹山(ドライブウェイ8合目発)|高原お花畑と超ワイド展望で“登った感”

車で8合目へワープし、山頂まで40〜50分の高原ハイキング。
夏のお花畑、秋の高透明度ビューは、子どもが「山ってすごい!」と感じる体験に。
標準行程(例)
8合目駐車場 → 山頂往復 → 売店のソフトクリーム → 下山。合計60〜120分。
- 日差し・風が強いので、帽子・ウインドブレーカー必須。
- 石礫で足元が不安定。子ども用トレッキングポールが効く。
注意点
ドライブウェイは季節によって通行止めあり。運行情報を必ず確認。
高原は気象変化が速いのでレイン/防寒は“夏でも”持つ。
ご褒美
帰路は長浜のスイーツや木之本の名物へ。
金勝アルプス(天狗岩コース)|奇岩・小沢・プチ岩場で“冒険”を味わう

巨岩群・沢・展望がコンパクトに詰まった低山アドベンチャー。
小学生の「探検したい!」に全方位で刺さるラインナップです。
標準行程(例)
上桐生登山口 → 落ヶ滝 → 天狗岩 → 狛坂磨崖仏 → 上桐生に戻る周回(120〜180分)。
ショートにするなら落ヶ滝ピストンで90分前後。
- 手袋・薄手ロングパンツで擦り傷予防。
- 沢に寄るなら替え靴下。軍手は“勇気”の装備。
注意点
分岐が多いので地図アプリ必須。午後になると渋滞気味の岩場もあるため、午前発が快適。
“背伸びルート”は封印。疲れたら「滝まで」や「天狗岩まで」で撤退OK。
ご褒美
下山後は草津・大津の銭湯/ジェラートへ。
蓬莱山(びわ湖バレイ)|ロープウェイ×テラス×山頂散策=家族満足度MAX

ロープウェイで山上へ。びわ湖テラスのフォトジェニック空間と、山頂まで30〜40分の緩やか登山が両立。
幼児は遊具・芝生、小学生は山頂ピストンで全員ハッピー。
標準行程(例)
RW山上駅 → テラスで写真&休憩 → 蓬莱山山頂往復 → 芝生でピクニック。合計60〜120分。
子連れポイント
- 乗り物ご褒美でモチベージョンUP。
- 山上に十分なトイレ・売店があり、休憩計画が立てやすい。
注意点
山上は風が冷たい。羽織り+レインを忘れない。繁忙期は早着で混雑回避。
ご褒美
テラスのご褒美ソフト、帰路に近江のスイーツ。
山上には子供が遊べる施設が充実
三上山(近江富士)|“はじめての登頂体験”に最適な地元の名山

標高432m。登山口から約60分で山頂という分かりやすい成功体験が得られます。
山頂からの琵琶湖・湖東平野の眺めは、子どもの「また登りたい!」を引き出す名薬。
標準行程(例)
御上神社〜表登山道往復(90〜150分)。裏道は岩が強めなので慣れてから。
- 低学年は大人の前後で挟むと安心。
- 山頂は風が強い日も。長居は防寒前提で。
注意点
水場がないのでボトルは余裕を持って。夏は熱中症対策を最優先。
ご褒美
下山後は神社参拝&近江名物をテイクアウト。
滋賀 子連れ 登山の装備&パッキング実例

子連れのカギは「大人の余裕」=装備の余裕。
“軽く・速く”より“安全・快適”を最優先にしましょう。以下は我が家の現実解です。
必携(★は最重要)
- ★飲料(幼児300–500ml/小学生500–700ml/大人1L目安)
- ★行動食(ラムネ・グミ・ようかん・塩タブ)
- ★レイン上下(夏でも必須)/防寒(薄ダウン or フリース)
- ★救急(絆創膏・テーピング・ポイズンリムーバー・三角巾)
- 地図アプリ+紙地図、モバイルバッテリー
- トイレットペーパー少量+ジップ袋、ウェットティッシュ
- 帽子、日焼け止め、虫よけ、子ども用サングラス
あると幸せ
- 子ども用トレッキングポール(姿勢が安定、転倒減)
- ベビーキャリア(なっちゃん即寝装置)
- 軍手/薄手グローブ(岩・ロープ場で安心)
- レジャーシート、軽量チェア(テラス/山頂でのご褒美時間に)
とと家のリアルレビュー(ミニ)
- 子どもポール:最初は嫌がったみっこも、上りの“押し出し”と下りの“早ブレーキ”に目からウロコ。
- ベビーキャリア:両手フリーで段差対応が激ラク。“泣いたら即おんぶ”で行程が崩れない。
- 行動食ボックス:透明ポーチに“選べるおやつ”方式。子は選べると歩く。親は笑う。
装備の判断フローチャート
1) 風or標高差がある → レイン&防寒追加。
2) 岩・沢・分岐が多い → 手袋&地図アプリ徹底。
3) 幼児同行 → 時間×0.7で計画(=短く)。
覚えておく一行:
迷った装備は持って後悔<持たずに大後悔。子連れは常に前者を選ぶ。
関連記事(装備系)
温泉・お土産・寄り道

山から帰る道すがら、車内で「次はどの山?」と話が弾めば勝ち。
そのための一手が、下山後の“幸せ導線”です。
温泉(家族で入りやすい)
- あねがわ温泉(伊吹山方面の定番)
- 比良とぴあ(比良・蓬莱エリアの帰りに)
- おごと温泉 日帰り(大津からの帰路で)
お土産・スイーツ
- クラブハリエのバームクーヘン:安定の“優勝”。
- 鮒寿司ラスク:見た目のインパクトに反して食べやすい。話題性◎。
→ 『クラブハリエの魅力を徹底解剖』『【滋賀土産】鮒寿司ラスク実食レビュー』で深掘り。

「今日の岩、めっちゃ楽しかった!」

「次は“景色がきれいな山”にしようか」

「じゃあ、びわ湖がバーン!なところ、候補に入れとくで」
まとめ|滋賀の子連れ登山は良いこと尽くし
- 短い行程+ワクワク要素+ご褒美で、子どもは一気に登山好きに。
- 比叡山/伊吹山/金勝/蓬莱山/三上山の5座は、家族登山の“成功体験メーカー”。
- 無理せず、笑って、写真をいっぱい。「また行きたい!」は最強の次回予告です。
次の休日は、まず“いちばん近い山”から。
地図アプリを開いて、おやつを詰めて、家族の“楽しかった”を増やしに行きましょう。
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- 『【子連れOK】伊吹山ドライブウェイ8合目発|山頂おさんぽ&あねがわ温泉』
- 『滋賀で子連れハイキング!ケーブルで行く延暦寺ゆる登山コース紹介』
- 『雨でも楽しめた!金勝アルプス定番周回ルートをソロで歩いてみた』
あとがき(ととより)

「パパは山に行きたい。けど家族も大切にしたい。」
このわがままを叶えてくれるのが、滋賀の“家族ウェルカムな山”たちでした。
今回の5選は、どれも“機嫌よく下山できる”という一点で厳選。
次回は「季節別:春の花/夏の涼スポット/秋の紅葉/冬の雪見」で、さらに選びやすく深掘りします。
よかったら、また遊びに来てくださいね。
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