「なんでパパは“地獄谷”なんて道を選ぶの?」と笑われても、そこには僕なりの理由がある。家庭と仕事のあいだで揺れる心を、岩と沢の道が整えてくれる。登山好きパパが選んだ、六甲山のちょっとドMな裏ルートの魅力を語ります。
なんでわざわざ“地獄谷”?家族に笑われた理由

家族のリアルな反応は…

「また地獄って名前のとこ!?大丈夫なの?」

「こわ〜い!パパ、おばけ出たらどうするの!?」

「…いや、そんなとこじゃないから(苦笑)」
登山好きな僕の選ぶルートは、名前からしてすでに“変わり者扱い”。でもそれでいい。笑ってもらえたらそれが、また山に行く理由になる。
登山=心の整頓。六甲の荒々しさが必要だった日

仕事、育児、家のこと。いろんなことに追われる日々。
でもそれって、自分自身をちゃんと見つめる時間がないってこと。
この日は「整えに行く」ための山行。
ただ登るんじゃない。“心を片づけに行く”ための登山だった。
ゴツゴツとした岩場でバランスを取る感覚。
沢の音を聞きながら無心で歩く感覚。
それが、頭の中の“雑念”を流してくれる。

「心の中の引き出し、少しずつ閉まっていく感じなんだよな」
【会話でめぐる】地獄谷〜荒地山〜六甲最高峰ルートの見所と注意点

🚿 地獄谷の滝と終点小便滝



「パパ、小便滝ってなに!?おしっこの滝!?」

「いやいや名前はアレだけど、清らかな滝なんだよ」

「…センスあるわね、名付けた人(笑)」
地獄谷の沢沿いは水音が気持ちいい。ゴロゴロの岩を越えながら、自然の音だけに集中できる。
ちょっと滑りやすいので注意が必要だけど、それもまた緊張感を楽しめるスパイス。
🪨 スヌーピー岩



「見て見て!あの岩、スヌーピーの横顔に見えるやろ!」

「うーん、カバじゃない?」

「ととの中ではそう見えるのね(笑)」
この岩、実は登山者の間でも有名。見えるかどうかは…その人次第。でも、こういう“ちょっとした遊び”が山では楽しい。見えるよね!スヌーピーだよね!!
🗿 ピラーロック


森の中に急にこんな巨大な柱!?すごい!」

「ジブリに出てきそうでしょ。巨神兵出てくるみたいな」

「外国っぽいね。日本じゃないみたい」
突如現れる大きな石柱。思わず足を止めて見上げたくなる荘厳な雰囲気。写真映えもバッチリ!
🧗♂️ 岩梯子(いわばしご)


「よし、ここが今日のクライマックスだぞ!」

「…いや、高くない!?登るの!?」

「パパ、すべらないでね~(笑)」
手足を使って登る岩場。ちょっとした冒険気分だけど、足場を確認すれば安全に楽しめる。達成感がとにかく気持ちいい!
ここの岩梯子、坂を上り切った左手にあるんだけど、見過ごしてそのまま直進する人も多いみたい。
看板が出てからはしばらくは周りに注意して歩いてね。
🪨 新七右衛門嵓(しんしちえもんくら)


「七右衛門って人が昔いたらしいよ」

「お殿様とかかな?」

「ポケモンじゃないの?」
由来が気になる奇岩。
七右衛門さん実は盗賊で、悪さしたから罰が当たって、ここで岩に挟まったらしい。
悪いことダメ!絶対!!
🧱 キャッスルウォール


「おしろーー??」

「お城の城壁みたいじゃない?」

「高い!!ここのぼるの??」

「クライミングする人は登るよ」
「ととは左側にある、まき道で登るけどね」
岩の壁が連なっていて、まさに“岩の壁”みたいな景色。子ども心も、大人の冒険心もくすぐる名所。
🍱 テーブルロック


「ここでご飯食べれるじゃん」

「おにぎり食べたいー!」

「ここの景色、最高だよ!」
「たまにネコさんも遊びに来るし」
平らで広い大岩は、ランチにもぴったり。ここでお気に入りの山スープを飲むのが、僕の密かな楽しみです。
📌 注意点まとめ
- 滑りやすい沢:防水グローブやトレッキングポール推奨
- 岩場の多さ:手袋・滑り止め必須。子連れはおススメしません!危ないです!
- 道迷い注意:地図アプリ+紙地図+バッテリー必携
- エスケープルート:荒地山側からの下山も視野に
家庭とのバランス登山。1人の時間があるから優しくなれる

帰宅後、自分でも驚くほど“穏やか”になっていた。
みっこのわがままにも、すぐ怒らずに受け止められる。
かかにも

「今日は優しいじゃん」
って笑われた。
山に行って“ひとり”になることで、また“みんな”に優しくなれる。
それが、僕にとっての登山の一番の意味です。
地獄谷に持っていって良かった“心の整頓ギア”

- トレッキングポール:岩場でもバランスが取れて安心。特に下りで重宝。
- 山用スープ:テーブルロックで飲む一杯が、心にしみる…
- コンパクトチェア:休憩の質が激変!おしりが痛くないだけでご機嫌に。
- 登山記録アプリ+ノート:山での気づきをメモしておくと、あとから振り返ってまた整う。
✅ まとめ
「なんでパパはそんな道ばっかり選ぶの?」
…それは、自分を整えるため。家族ともっと笑って過ごすため。
ちょっと過酷な道だけど、その先にはスッキリとした“心”が待っている。
そんな地獄谷、あなたも歩いてみませんか?
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📝 あとがき
この記事を書きながら、あの日の冷たい沢の音や、岩を登ったときの息遣いを思い出していました。
登山って、やっぱりただの運動じゃないですね。
- とと(父) * の“整える登山”シリーズ、また読みにきてくださいね😊 *
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