育児と登山大変なのはどっち?育児パパ登山の本音

家族とのすり合わせ術

育児と登山、どっちがしんどい?
そんな問いに、「比べることじゃない」とわかっていながらも、つい考えてしまう。
これは6歳の娘・みっこと、妻・かか、そして新しい命(なっちゃん仮)と暮らす“とと”の、リアルな週末の記録。

登山が趣味のパパが、家庭とのバランスに悩みながらも、前向きに日々を乗り越えていく話です。
登山者であり、父であるあなたにこそ届けたい、ちょっと笑えて、ちょっと沁みる物語。


登山より育児の方がしんどい?ととのある週末の実話

とと
とと

「明日、山行けたらなぁ…」

金曜の夜。仕事が終わって帰宅後、ソファにゴロンとしながら口にした“願望”レベルのつぶやき。
かかが台所でみっこのお弁当箱を洗いながら、チラッとこっちを見た。

とと
とと

「んー…予定どうだっけ?」

かか
かか

「あ、でもみっこ、明日ダンスあるよ?」

そう。家族の予定表には、すでにびっしりと“家庭の登山ルート”が書かれている。

そこには、ダンスの送り迎え、買い物、夕飯の下ごしらえ、なんなら録画したドラマの消化スケジュールまで…。
ととの登山計画が入り込む隙間なんて、どこにもなかった。

「行っておいで」の裏に隠されたメッセージ

かか
かか

「山行きたいなら、行っておいでよ?」

かかがそう言ったことがある。
でも、それを額面通りに受け取れるほど、登山道の勾配は甘くない。

その言葉の後に続く“空気”のほうが、よっぽど雄弁だ。

かか
かか

「あなたが山に行く間、こっちは家の全部やるけど、ちゃんとわかってる?」

「みっこが“パパいないの?”って聞くけど、それでもいいの?」

そんな言葉にならない“圧”を感じるからこそ、いつだって登山の一歩目は家庭の地雷を踏まないかの確認作業から始まる。


「登山の疲れ」と「育児の疲れ」は質が違う

登山→肉体が悲鳴をあげる/育児→精神が試される

登山は単純に体がきつい。登れば登るほど、足は重く、汗は止まらず、息も絶え絶え。

だけど、“心の静けさ”はある。

一方の育児。とくに6歳児との生活は、一筋縄ではいかない。

みっこ
みっこ

「なんでご飯って白いの?」
「パパ、お金ってどこからきてるの?」
「死んだらどこ行くの?」

次から次へと湧いてくる“無限の問いかけ”に、理論武装もへったくれもない。
言葉を選びながら、でも適当にはできない。
精神がジワジワと削られていく。

山では達成感、家では予測不能のカオス

登山はしんどくても、必ずゴールがある

「山頂」——その達成感のために登るといっても過言ではない。

でも育児には、「ここまで頑張れば終わり」という明確な頂上がない。
みっこが大きくなるごとに山の形が変わり、ゴールも常に動いている。
だから、終わりが見えない分、達成感より“不安感”の方が勝つことすらある。


それでもととは、山に行きたい

山でしか味わえない“無音”の時間

一人で山に入ると、風の音と、自分の足音しかしない時間がある。

その瞬間、

とと
とと

「ああ、生きてるなあ…」

と実感する。

育児中は常に誰かの声が耳にある。みっこの歌、かかの笑い声、洗濯機の音…。
幸せなはずなのに、自分の“無”を感じる瞬間がない。

だからこそ、無音に包まれたときに「とと」でなく、ただの自分に戻れる。

登山はリセットボタン

山でリセットすることで、家に戻ったときにまた全力で向き合える。
そんな自己管理のひとつとして、登山がある。

登ることは“逃げ”ではなく、“戻るための準備”。

育児に登山の学びを活かす!思わぬ効果とは?

活かせる学び

・ペース配分
・焦らず登る
・水分補給(=自分のケア)
・一歩一歩積み重ねることの大切さ

山で学んだことが、育児でも活かされていると感じることは多い。
どっちも「今すぐに成果が出ないけど、確実に前進してる」という点で、実は似ているのかもしれない。


かかとの信頼は、帰宅後2時間の行動で決まる

「ただいま」と同時に洗濯機を回す男の背中

山から帰ってきて、

とと
とと

「はぁ〜〜楽しかった!!」

なんて言った日には、家庭内の空気は凍りつく。

だから、ととは学んだ。

「ただいま」の直後に、まず洗濯機を回す。

靴を洗いながら、手伝えることを探す。

帰宅後2時間が勝負。この行動次第で、次回の登山許可証が出るかどうかが決まる。

みっことの“ごほうびタイム”が家庭円満の秘訣

とと
とと

「みっこ、ただいまー!はい、おみやげ!」

ちょっとしたおやつでも、山で拾った石でもいい。
“パパはみっこを忘れてなかったよ”というメッセージを届ける。

そのあとに一緒に観るアニメ、遊ぶスライムタイム——
これが「山に行った罰」じゃなく、「帰ってきたごほうび」になる。

登山日記よりも“家族日記”を優先する日もある

本当は帰宅後すぐにブログを書きたい。記憶が新鮮なうちに。

でも、それより先に優先するべきは“家庭”。

パソコンの前に座る前に、みっことの今日を記録することが、今はととにとって一番大事な「登山記録」だ。


まとめ|育児も登山も、どっちも「登る価値」がある

どっちがしんどい?
比べること自体がナンセンスかもしれない。
でも、あえて言うなら——

「育児の方が、ずっとずっと登山っぽい。」

息切れしても、リタイアできない。
ゴールは見えないけど、気がつけば景色は変わっている。
そして一緒に登る“パートナー”の存在が、何よりも大事。


おすすめ情報


    あとがき|今日も、ふたつの山を登った

    登山は、自分だけの世界。
    育児は、家族みんなの物語。

    どっちも好きで、どっちも大変で、どっちもやめたくない。

    そんなととの日常が、今日も続いていく。
    登る山は違っても、目指すのは「家族みんなの笑顔」という同じ山頂

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