「高いところ、ちょっと怖い…」そんな娘のみっこが、家族旅行を通じて少しずつ一歩を踏み出していく。天橋立での挑戦記録と、家族で支え合う登山ライフのヒントをお届けします!
家族旅行で子どもの高所恐怖症を克服するきっかけ作り

「みっこ、高いとこ苦手だったよね?」
ある日の夜、布団に入りながら何気なく投げかけた一言。

「だってこわいもん…」
と、すぐに返ってきた素直な声。
みっこ(6歳)は、自称・高所恐怖症。
正確に言えば、完全な恐怖症ではなく、「怖いと思い込んでいる」タイプ。
実は小さいころは観覧車もアスレチックも大好きだった。
でも、4歳のときに行った長野・車山高原の展望台で「こわい!」が大発動。
あの日以来、高い場所に近づくたびに「こわいこわい」とガードがかかるようになった。

「家族登山を続けるには、いつかこの壁を乗り越えてほしい…」
そんなととの心の声を知ってか知らずか、ある日、かかから舞鶴旅行の提案が!

「久しぶりに海のほう行きたくない?」
ナイス提案!!天橋立がすぐ近くじゃん!
これはチャンス…!
すかさず

「天橋立ビューランド行かへん?」
と提案すると、

「ええやん!行きたい!!」
みっこもノリノリで快諾!
しめしめ、作戦スタートである。
天橋立ビューランド(子連れ向け)基本情報と遊園地の魅力


天橋立ビューランドには、こじんまりとした遊園地がある。
でも、これが子連れにはちょうどいい規模感!
みっこにとっても「遊園地=楽しい場所」というイメージがあるので、
「高いところに行く」とは思っていない様子。
GWだったので案の定、大混雑!
でも大丈夫。準備は万全。
- 待ち時間対策にイヤホンとお気に入りの動画
- 気持ちの切り替え用におやつ
- 突然のぐずり対策にシール帳と塗り絵
子育てパパのサバイバル経験値が光る場面(笑)
みっこもニコニコで、テンションMAX!
天橋立ビューランドのモノレールで高度順応体験

天橋立ビューランドへは、モノレールまたはリフトで登る。
リフトは…さすがに今回はハードルが高すぎるので、モノレール一択!
乗り物が大好きなみっこは、すでにワクワクモード。

「わあ!海が見えてきた!!」
徐々に高度が上がって、景色が開けていくのを見て

「めっちゃきれい!!」
と歓声。

おお、第一段階クリア。これはいけるぞ…!
観覧車で子どもが自信をつけた瞬間

そんななか、予想外の展開が…!

「みっこ、一人で観覧車乗ってみたい!」
…え?今なんて言った?
え?ほんとに??

「え、ほんとにひとりでいいの?」

「うん!とととかかは下で見ててー!」
これは嬉しい誤算!
もちろん望むところ!

「がんばれ〜!!」

「手ふるよ〜!」
と、全力で見送り&応援。



観覧車がぐんぐん上昇していく…
正直、内心はちょっとドキドキ(笑)
でも、上から手を振るみっこの笑顔は、めっちゃ晴れやか!
降りてきたあと、満面の笑みで

「すっごい楽しかった!!また乗りたい!!」
これは…大きな一歩!
空中サイクリングで楽しく高さに慣れるコツ

次は空中サイクリングに挑戦!
乗ってもらうときのコツは 『自尊心をくすぐること』
さすがに一人では乗れないタイプのアトラクション。
ととが同行することに。

「みっこはこげないもんね~、ととが全部こいであげるよ」
と少しふざけながら煽っていくと…??

「全部みっこがこぐから、ととはこがなくていいからね!」
頼もしいセリフ、いただきました(笑)
二人でペダルをこいで進む空中サイクリング。
ゆっくり景色が流れていく感覚は、まるで鳥になった気分。





「うわ〜!空が近い!」
「海がキラキラしてる!!」
途中で記念撮影もしつつ、楽しく一周。
最後には

「高いとこ、景色いいね!」
この一言、ととの胸に沁みました…。
帰りのモノレールで絶景サンセットを楽しむ

帰りのモノレールでは、まさかのサンセットタイムに突入!
空はほんのりオレンジ、海にはキラキラの反射。


「わ〜〜〜、きれい…」
みっこはしばらく無言で外を眺めていた。
その横顔に、何とも言えない静かな感動が漂っていて…
そっと言葉を添えてみた。

「山に泊まりに行ったら、もっとすごい夕日と、キラキラの星空が見られるんだよ」

「え?ほんとに?星も見えるの?」

「うん。夜は山の上、すごく静かで、星が降ってくるみたいなんだ」
みっこの目が、ふわっとキラキラ輝いたのを見逃さなかった。
少しずつ、少しずつ…
高いところへの“嫌い”が、“ちょっと好き”に変わってきたかもしれない。
▶ ロープウェイで行ける登山
比叡山 紅葉や観光など (滋賀)
蓬莱山 ちょっとリッチな高地休暇(滋賀)
まとめ
高所恐怖症って、無理やり克服するものじゃなくて
「成功体験を少しずつ積み上げること」が大切なんだなと改めて実感。
今回は、家族旅行という楽しいイベントを活用して、
「高いところ=楽しい!」というイメージを自然に植え付けることができた気がする。
そして、みっこ自身の「やってみたい!」という気持ちが何よりの原動力。
親は、ほんの少し背中を押してあげるだけでいい。
これからも、焦らず、無理せず、でも確実に。
みっこと一緒に、家族みんなで登山を楽しんでいけたら最高だな。
おすすめ情報:高所克服に役立ったアイテム
- Bluetoothイヤホン(子ども用)
→ 行列時や混雑中の気持ち切り替えに便利! - スマホ動画(お気に入り作品をDL)
→ ぐずったときのお助けアイテム!
- 小さめのおやつ・ラムネ
→ 気持ちが落ち着かないときに◎
- 使い捨てカメラ or インスタントカメラ
→ 自分で写真を撮ると、体験が「楽しい記憶」に!
あとがき:次は山の上で星空を見に行こう
今回のみっこの挑戦には、正直とと自身もびっくり。
「一人で観覧車に乗る」なんて、数ヶ月前では考えられなかったこと。
高所克服はまだ道半ばだけど、確実に一歩踏み出せた今回の旅行。
「また行きたい!」「星見たい!」と言ってくれたのが、何より嬉しかった。
次は、“山の上で星空を見る”小さなテント旅に誘ってみようかな?
また一つ、小さな夢が、家族で共有できた気がします。
ととの登山ブログ「とと、登山」では、こんなふうに
家族と登山をつなぐ小さなストーリーをたくさん発信しています。
ぜひ、次回もお楽しみに!
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