登山を始めたばかりのころって、「なんとかなるでしょ!」と気軽に出かけがち。でも、家族と一緒、特に子どもとの登山では、ちょっとした油断が“大ごと”につながることも…。この記事では、登山初心者がやりがちな“危ない行動”と、実際に僕たちととファミリーが体験したトラブル、そこから学んだシンプルだけど効果的な対策を紹介していきます!
登山の準備不足が招く“想定外”


「え、こんなに滑るの!?」

「みっこ、大丈夫!?」
初めて登ったポンポン山での一場面。

「登山靴って、わざわざ買う必要あるかな?」

「スニーカーでいいんじゃない?ポンポン山だし」
そんな軽いノリで登った初めての家族登山。
しかし、濡れた木の階段でツルンと滑ったみっこが半泣きに。

「もうやだ〜〜!なんでこんな道なの〜!」
靴のグリップが弱いと、坂道や岩場はとても危険。しかも子どもは体が軽い分、バランスを崩しやすいんですよね。
【対策】登山靴でなくても「滑りにくい靴」は必須!
- ゴム底がしっかりした運動靴
- 靴底がすり減っていないかチェック
- 濡れたら乾いたタオルで拭いて滑り止め効果UP
さらに、水やおやつを「ちょっと少なめでいいか」と思うと…

「のどかわいたー!おやつまだー?」

「え、もう飲みきったの!?まだ山頂ついてないよ〜!」
子どもは大人以上にこまめなエネルギー補給が必要。少し多めの水分・軽食を用意しておくと、気持ちにも余裕ができます。
無理なスケジュールと子どもの体力


「お昼には戻って、午後は買い物も行きたいな〜」

「よし、9時登山開始で2時間あれば余裕で下山!」
でも実際は…。

「もうあるきたくなーい!抱っこー!」
…現実は甘くなかった。
【対策】“ゆとり2倍”がちょうどいい
- 標準コースタイム+1.5〜2倍で計画
- 子どものペースに合わせて、途中で遊びの時間も確保
- 無理せず途中で引き返す選択肢も「勝ち」
- そもそも、山頂を目的にしないのもあり!
(道中の自然を楽しむのが目的くらいの心の余裕を)

「山頂まではムリかもだけど、ここでピクニックしようか!」

「うん!おにぎりたべるー!」
山は登りきらなくても楽しめるってこと、僕たちも少しずつわかってきました。
下山こそ危険!油断がケガにつながる


「さー、帰るか!」

「やったー!ダッシュ〜〜!!」
……って、こら待て〜〜〜!!
下山は体力も集中力も落ちるタイミング。そこに「終わったー!」のテンションで走る子ども、これは本当に危ない。
【対策】下山前に“ひと声”でブレーキ
- 「帰りも気をつけて歩こうね」と言葉がけ
- 危険ポイントでは手をつなぐ
- 滑りやすいところでは“ケンケンパ”式に遊ばせながら歩かせる

「ここは“うさぎ歩きゾーン”ね、ぴょんぴょんってゆっくり進むよ」

「ぴょーん、ぴょーん♪」
子どもにとって楽しいこと=安全につながる工夫、意外と効きます。
天候変化を甘く見ると…子どもが泣く

春のある日、ぽかぽか陽気に誘われてふらっと出かけた低山。
でも…

「あれ、なんか曇ってきたね」

「さむい〜〜!かぜがつよい〜〜!!」
山の天気は変わりやすい。そして風と寒さは、小さい子には本当に厳しい。
【対策】山の天気は「早め早め」がカギ
- 下山目標を午後2時より前に設定
- 上着は子ども1枚多くが基本
- カイロ・手袋などは夏でもリュックにIN

「あったかいの着ようか、これパパのだけど貸してあげる」

「うん…(もこもこ)」
子どもが寒さにぐずり始めたら、「もう今日はここまで」と撤退判断。安全第一です。
「なんとかなる」が一番危ない!
僕が初心者のころ一番やらかしたのがコレ。

「登山アプリあるし、道迷わないでしょ!」
→ 電池切れ → 地図読めず → 焦る
さらに…

「こっちじゃない?」「えっ、看板見た?」

「……見てない」
はい、完全に“なんとなく”で歩く=迷子まっしぐらです。
【対策】ルート確認は「前日から家族で一緒に」
- 紙の地図 or スクショを必ず持参
- 看板・標識は子どもと一緒に確認する習慣を
- 山の地名をクイズにして楽しく覚える

「この分かれ道、どっちだったっけ?」

「“○○山”って書いてあるよ!」
親だけじゃなく、子ども自身にも判断のチャンスを与えることで、迷子予防にもつながります。
まとめ:家族の笑顔を守るのは「準備と引き返す勇気」
初心者がやりがちな“危ない行動”は、どれも最初は「大丈夫でしょ」と思いがちなもの。
でも、ちょっとした準備・声がけ・時間の余裕が、子どもと自分を守る力になります。

「山は逃げない。だから、また来ればいい」

「つぎは“おやつ3こ”もってこーね!」
そう、安全に帰ってこれることが、なによりの登山成功なんですよね。
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あとがき:失敗は“ネタ”になるし、経験になる
登山って、なにかと「うまくいかないこと」だらけ。
でも、そのひとつひとつが家族の会話になって、思い出になって、絆になる。
僕もまだまだ「初心者卒業」とは言えないけど、とと&みっこ&かかの“成長登山”はこれからも続きます。
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