「家族にバレずに登れる登山って、あると思う?」
そんな質問をされたら、迷わずこう答える。
「あるよ。仕事帰りに、ちょっとだけ山に登るんだ」
これは、会社員であり、子育てパパであり、そして“登山好き”な僕が
たどり着いた【とと流ナイトハイク】の記録です。
静けさと星のごほうび。仕事帰りにナイトハイク


「とと、山は週末だけにしてよ〜」
家族にそう言われて、しょんぼりした週末。
でも、僕には秘密の時間がある。
それが“ナイトハイク”――平日の夜、ひとりで登る山の時間。
山に呼ばれた気がした、ある残業帰りの夜
あれはある冬の夜。
遅くなった帰り道、ふと会社近くの小さな山が目に入った。

「今日は天気もいいし…ちょっとだけ寄って帰ろうかな」
軽い気持ちで向かったその山道。
静まり返った森に、夜の風がカサッと鳴る音が心地いい。
足音、風の音、そして遠くに見える街の灯。
自分だけの世界にスッと入り込める感覚があった。
それが、“ととハイク”の始まりだった。
誰にも邪魔されない、自分だけの“ごほうび時間”
仕事に育児に家事――
日々が“人のため”に回ってると、どこか自分がすり減っていく気がしてた。
でも、ナイトハイクに出ると、不思議なくらい心が軽くなる。
何も考えずに歩くだけで、疲れが抜けていく。

「あ〜、俺、これが好きだったんだよなあ…」
星を見上げて、深呼吸する時間。
これが、僕のごほうび時間
「登り慣れた山」しか行かない理由

ナイトハイクはとにかく“安全第一”。
だから僕は、登り慣れた山しか行かないと決めている。
夜の山は別世界。知らない道は絶対にNG
昼なら何気なく歩ける道でも、
夜になるとまるで“別の山”になる。
・獣道に見える登山道
・いつもより狭く感じる尾根道
・ちょっとした段差が、思わぬ転倒リスクに

「知ってるはずの道なのに、どこか不安」
そんな感覚があるからこそ、知らない山には絶対に足を踏み入れない。
「○○山は俺の庭」くらいのレベルがちょうどいい
僕の場合、登るのはいつも決まった山。
たとえば職場近くの「高取山」や「弘法山」など、
標高300〜500m程度で、1〜2時間で往復できるルート。

「あの分岐は右に曲がると急登だから、今日は左で」
「この石段は滑りやすいから慎重に…」
そんな風に、体が勝手に覚えている山がナイトハイクには向いている。
ナイトハイク装備は昼の3倍大事

「夜の山をなめるな」――
これは自分にも言い聞かせている言葉。
軽装で行けると思ったら、即撤退。
装備は“完璧すぎるくらい”がちょうどいい。
ヘッドライトは命綱。予備電池もマスト
僕が必ず持っていくのは以下の装備:
- ヘッドライト(メイン)+予備1本
- 予備電池
- スマホ+地図アプリ
- ホイッスル
- 防寒着(特に冬はダウン&手袋)
- 非常食と水(500ml以上)
特にヘッドライトは2本体制が基本。
電池切れは命に直結する。
パッキングのコツは“即取り出せること”
夜の山では、ザックの中でごちゃつくとストレスになる。
・ライト類は外ポケット
・手袋・行動食はウエストポーチ
・緊急時グッズはサコッシュにまとめておく
「立ち止まらずに取り出せる配置」を意識している。
「とと、どこ行ってたの?」家族とのバランスどうしてる?

さて、問題はここ。
“ナイトハイク”って、家族にどう説明してるの?って話。
嘘はつかないけど、全部は言わない
かかには基本、「ちょっと寄り道してきたよ」と言ってる。
ただし「山に登ってた」とは、あえて言わない。
「危ないじゃん」「懐中電灯だけで?」って言われるのが分かってるから。
でも、嘘をつくとバレる。
だから、正確には“ぼかす”。
(ごめんね、かか。でも俺、リフレッシュできてるよ)
「山行ったほうが優しくなる」と言われた話
不思議なもので、ナイトハイクに出た翌朝は

「とと、なんか今日元気じゃん」
と言われる。
自分の時間をもった分、家族にも優しくできる。
余裕が戻るんだと思う。
だから僕は、こっそり登る。
家族のためでもあるんだよ。ほんとに。
ナイトハイクって実際どうなの?ととのリアル体験談

最後に、これまでの“ととハイク”で印象に残ってる夜の記憶を少し。
星空の下で深呼吸。夜の山で見つけた“自分”
一番好きな時間は、山頂で風に当たりながら夜空を眺めるとき。
とくに冬のオリオン座が見える季節は、泣きそうになるほど綺麗。

「あー、自分ってちっちゃいなぁ。でも悪くないなぁ」
そんなことをつぶやいてると、
さっきまでの仕事の悩みなんて、どこかに飛んでいく。
危なかった夜・感動した夜、いろんな“夜の顔”
一度だけ、ライトのバッテリーを入れ忘れて山頂で真っ暗に。
スマホライトで下山したけど、心臓バクバクだった。
その夜からは、予備ライトと電池を2重チェックするようになった。
反対に、感動したのは春の夜。
満開の夜桜の中を歩いた尾根道は、今でも思い出すと心があったかくなる。
まとめ:忙しくても、山とつながっていたい
ナイトハイクは、「家族と登山」の両立を考える中で
僕なりに見つけた答えのひとつ。
・登り慣れた山を
・安全装備をしっかり整えて
・こっそり、静かに、自分の時間を過ごす
それだけで、明日もまたがんばれる。
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あとがき:こっそりだからこそ、大切にしたい
ナイトハイクをブログで書くのも、ちょっとドキドキする。
家族にバレたら、どうしよう(笑)
でも、誰かの「自分だけの登山時間」の参考になればと思って書きました。
また次は、夜明け登山とかもチャレンジしたいな〜
それではまた、どこかの山の中で。
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